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土の中から掘り出したガラスびんを研究してます


by HBC-BOW
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<   2010年 06月 ( 6 )   > この月の画像一覧

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先回の「クロカミ」についての疑問点等を「しらが染め研究者のドクターK氏」にお尋ね
しました。


ーーー ドクターK のしらが染め講座 ーーー

なかなか鋭い質問ですので十分回答できるかわかりませんが、知っている範囲でお
答えします。

まず基礎知識として「志らが赤毛染め」は「白髪赤毛染め」よりも古い時代の商品です。
このあいだに「しら毛赤毛染め」「白毛赤毛染め」との表現もあります。

1.丹平商会発売の「クロカミ』については昭和12年ごろのポスターがあります。
 また「ナイス」は、明治40年代の新聞広告がありますので、やはり明治と昭和で
 登場した時代が異なります。
 ただし、用途はともに「しらがを染める』商品です。

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2、「ナイス」の甲、乙液に気づかれたのは鋭いところです。
 (もちろん「君が代」にも同じ甲、乙液と書かれたボトルが存在しますが)
 まず基礎知識として、時代と商品タイプを分類すると以下の様になります。

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■年代                               ■タイプ/代表的な商品

□明治40年〜大正5年頃/一剤式」(空気酸化を利用);「千代ぬれ羽」「二羽からす」

□大正5年〜大正10年頃/二剤式」(過酸化水素を使用);「ナイス」「君が代」「黒胡蝶」
                                           1剤を甲液、2剤を乙液としている

□大正10年〜                  / 粉末+過酸化水素 ; 「君が代」「ナイス」「元禄」


お気づきのように「ナイス」「君が代」が二種類登場しますが、当時は同じブランド名
(ナイスとか君が代)のなかにいろいろな商品を持っていたようで、そのため同じ名前で
ボトルが何種類も出てくるといったことが起こるようです。(もちろんそれ以外に大瓶、
中瓶、小瓶、男性用などといったボトルもあるようです。)

明治から昭和の初めにかけて、いろいろな種類や名前の商品が出ていたことがわ
かっています。
それらの名前や発売元などは手元資料でわかりますが、それがどのような姿(ボトル)
なのかは、発掘していただいたものと照合するしかないのが現状です。
そのために、皆さんからの情報が頼りなのです。
タイプは異なりますが「ナイス」も「クロカミ」もともにしらが染めで用途は同じです。

そして、肝心の「丹平商會」と「河野薬品」の関係ですが、「河野薬品」に問い合わせた
ところ担当者は退職、資料もないと予想どおりの回答でした。
このように現在、資料がないので残念ながらはっきりしたことは申し上げられません。

尚、現在私が最も関心のあるのが明治時代からの「千代ぬれ羽」「二羽からす」の
ボトルがなぜ見つかっていないのかということです。
おそらく中部から関東にかけて広範囲に販売され、またかなりの数量でもあったろうと
推定しています。
「二羽からす」については、形や容量もわかっているので、おそらく「エンボス」がまだ
なかったのではとも考えています。

《 WANTED! 》
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いずれにしてもこれ以上の検討は我々ではできませんので、HBC様を始め、皆様から
の情報を期待するのみです。
よろしくお願いします。  
 (編集上、部分的な要約、または再構成をしております。ご了承ください。)


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と云うことで、「丹平商會」と「河野薬品」の関係については、ドクターK氏は
現在、調査中だそうです。
ですがー。    ここでちょっと推察するとーーー

やはり、「丹平商會」は大手の会社、それも分店の販売部門を有していたこと、
クロカミのラベルに製造元「日本染毛研究所」なる名があることからも「丹平商會」は
クロカミを製造はしていなかったと考えるのが妥当。
また、ドクターK氏の調査によると昭和22年の業界団体一覧の中に、
「クロカミ(富松製薬)」との記述があるそうです。
この富松製薬の作った「クロカミ」を「丹平商會分店」から販売し、その後、河野薬品に
売り渡したのではないかなどと推察が出来るのであります。がーーー、
これあくまで推測の範囲で、詳細な事実関係は、ドクターK氏の研究調査を待ちましょう。
しかし、ひとつの商品が転々とするのは、染毛剤では非常に珍しいことだそうです。

我々が、証明出来るとすれば、クロカミのビンに河野商会のラベル付きを見つけるとか、
はたまた全く別の河野薬品のエンボスなどが入ったビンを発掘し、そこから検証する等
しかないのであります。 

ふー、ちょー疲れた・・・ のであります!



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※クロカミポスター、二羽からすチラシ:写真提供  ドクターK氏
by hbc_nkzk2 | 2010-06-23 18:53 | 白髪染めビン

「クロカミ」について

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この右の小びんの「クロカミ」について、あかずきんさんからご質問がありました。
これは、あかずきんさんもよーくご存じの「しらが赤毛染ナイス」や
脳神経薬の「健脳丸(けんのうがん)」、歯痛薬の「今治水(こんじすい)」で有名な
丹平商會のモノと思われます。



そして、下の写真は、HBC関西支部長のS君の所蔵品。
この裏面は、上記写真と同じ「クロカミ」のエンボスです。


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このラベルを読み取るとなかなかおもしろい事が分かります。
まず、粉末だったこと。
そして、「丹平商会分店」とあります。

●1902年2月11日 : 丹平商会(現在の丹平製薬)の卸部門として創業。
●1920年1月 : 合資会社に改組。
●1948年3月 : 株式会社に改組。  「丹平分店」に商号変更。
● 1961年7月 : 丹平商事に商号変更。

ちゃんと販売部門を設けていたんですねぇ。
ご存知のように「丹平商會」は、現在も「丹平製薬」で創業しております。

しかし、気になる点が一つ、
ネット検索で昭和27年に白髪染め「クロカミ」を製造開始(昭和42年に製造中止)
した「河野製薬株式会社」と云うのがヒットしました。
現在も創業している、大阪の会社です。
昭和19年に「丸石製薬株式会社」取締役を辞任した元会長が
薬品原料商「河野商店」を開設、その後社名を「河野製薬株式会社」に変更しています。
「丹平商會」も大阪です・・・
実は、「丹平商會」の事業の沿革や歴史は、割と多く情報が得られます。
ですが、「クロカミ」についての記述は見当たりません。

もしかすると提携して販売したのかも知れません。
先日、関西支部長のS君は、岐阜県博物館で催されている「懐かしのビン」展へ
お邪魔しております。
その際にその会場で「毛染め研究者」にお会いしております。
今回のこの件をその研究者K氏にお訪ねしております。
詳しい事がわかりましたら、またここで掲載させて頂きます。
ちなみにその研究者K氏は「二羽鴉」もしくは「弍鴉羽」なるモノを
お探しのようです。
ご存じの方がおりましたら、ご一報ください!

ヨロシクお願い致しまーす。
by hbc_nkzk2 | 2010-06-17 20:20 | 薬びん
「オリンピック」ニッキ水

このオリンピックは、1940年(昭和15年)の東京市で開催されるはずだった
「幻の東京オリンピック」時代のものなのか?

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それとも1964年(昭和39年)の第18回夏季東京オリンピック時代の
ものなのか・・・?

表裏とも「オリンピック」のエンボスです。

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この日に拾ったオハジキと一緒に・・・

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オリンピックは、昔の「○○場のハケ」でしたが、以下は「斜面のハケ」です。
この「斜面のハケ」での私の逸品は「浩和オークァン」金冠堂タイプです。

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下の右2本は、在庫品。
色やディテールだけでなく、全部表記も違うんです。

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まず、在庫右2本には「浩和製薬 株式会社」の上部に3つの花びらのような
「シンボルマーク」が入っています。

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しかし、今回のはマークはなく、文字回りがナシ地(ざらざら)の
テクスチャーが施されてます。
ちなみに右端の在庫品は、「組合 浩和オークァン」です。

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商品名のロゴタイプは、右の昔のタイプに非常に似ています。
古いタイプに「シンボルマーク」が入っていない点から、金冠タイプの
中でも古いタイプなのかも知れません。

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いつもの「ひょうたんニッキ水」

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左は「トリテ 一付目薬/玉明香」右は「紅清製」
どちらも時々出ますね・・・

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ポッポジュースや味の素、色紅等など・・・

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目薬に丸薬・・・

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なんでもないこういうビンもいい感じなんですが・・・

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茶びんたち。右端は「オーカン」
中2つは「Pマークのキャップ」です。

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名物、葛餅のたれ2種。

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クリーム系びん。

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小さな点眼容器と丸薬容器。
と、あまりパッとしませんでしたかね・・・

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でももう今シーズンは基本、修了ですので・・・
今後は、在庫品や「昔とった杵柄シリーズ」で行きます!

まずは、「神薬」特集しましょうかねー。
乞うご期待!!!
by hbc_nkzk2 | 2010-06-15 20:35 | ニッキ水
とうとう今シーズン最後のディギングとなってしまいました・・・
今まで暖めていたこのハケを今シーズンの最後としました。
いやー、もう草ぼーぼーですね。

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果たして、ラストにふさわしいハケとなるのか・・・
最後にひと花咲かせてくれるのか・・・・

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ここは、斜面のハケがなので斜面の横から奥へ掘って行きます。

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あらららら・・・・部長です・・・出ちゃいました・・・

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特大コンペー、堂々のイカリエンボス!
でもこれ、3つ目ですよね・・・部長!

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出ました「Nihon Cola」隊長出し!

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茶びんたち。

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「カブレぬ 志らが染 クローゲン」と「クロカミ」

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以上、斜面のハケでのニコニコ団の掘り出し物。
その後、気分転換に、昔掘った、それもディギングを始めて間もない頃に
掘ったハケに行きました。7〜8年ぶりです。
昔ここでは「福田屋」のエンボスのニッキ水小びん等が出た場所です。

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そしたら、隊長が右端のウィスキー型ニッキ水を拾いました!
左3つは、今までに出た類似型ですが、ご覧のように口部分が異なります!
大発見!??
もしかすると今回の拾いモノは、ニッキ水ではない?!
ニッキ水は、細いチューブが通してあるコルク栓です。
口が大きいってことは、そのまま飲めるような内容物のタイプのモノか???
はたまた、時代が新しく詰め行程の効率化を図ったためなのか???
どちらでもいいんですが、うれし楽しなのです♬

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そして、そして、これは私のゴッドハンドが最後に炸裂した逸品 ♪ ♪ ♪

「オーリーンーピーッークーーーーーーーーーーーーッ」♪


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キレイにクリーニングした写真は、次回。
「斜面のハケ」での私のゲット品ととも紹介しますです。

あー今シーズン最後にふさわしかったでしょうかねぇ???
by hbc_nkzk2 | 2010-06-13 12:58 | コンペイトウ
準備周到に進めたつもりが、この結果・・・
お粗末としか云いようがありませんです・・・


こちらは、ニコニコ団が見つけた薬びん。

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表は 「大越眼科 電話一四〇番」のエンボス


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裏面に 「薬法罨」
表裏にエンボスが入った薬びんは、初見です!


タコ唐草模様は、2つ目の廃村でニコニコ団が見つけました。

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私は、下の3点・・・
最初の廃村で右の守山の牛乳びん、なんの変哲もあーりません。
それもエンボス浅め・・・何も持ち帰るモノがなく、持って来てしまいました・・・
真ん中は、2つ目の廃村で掘り出したコカコーラ、エンボスタイプ。
こちらは、裏面が「コカ・コーラ」とカタカナエンボスのタイプで1964年から
生産されたものと思われます。
このタイプは、両面英文エンボスと異なり、本来は日本の初代になるはずだった!
と云ういわくつきのボトルですね。
TV放映が始まり、エンボスでは商品名がよく見えないとの理由でACL印刷に
取って代わられてしまったのだそうです。

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そして、左端の見るからに外国モノっぽいたたずまい・・・気になって、と云うより
何も持って来るものがないので持って来てシマウマ。
ビン底の「Log Cabin」のロゴと丸太小屋のエンボスマークがあったのですが
ちょっと調べたら、アメリカの有名なメープルシロップのボトルでしたー!
それも、これは1950年代もの。
もっと古いタイプは、ログキャビン型のボトルなんかもあって、コレクターアイテム
みたいです。
きっと高価な品だったんでしょうねぇ。
水飴でなくメープルシロップとは、この村の方はお金持ちだったのでしょうか!?


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と云うことで、このまま今シーズンを終わらせる訳には行かず、先週末にはいつもの
フィールドで勝負をかけて来ました。
そしたら、当たりましたー!

びん神様は、我々を見捨てなかった・・・・・・

次回、乞うご期待っす!
by hbc_nkzk2 | 2010-06-08 19:01 | ボトルディギング
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国土地理院から1/5万の旧版地図、昭和7年と昭和23年の謄本を交付して
入手し、現行の地図と照合して「消えた村」を割り出しました。
事前に山道入り口も確認しておいたのですが、この日は濃霧・・・霧雨状態でした。


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海には強いが、山には弱い「ニコニコ団」のために、私は通常の登山口からの
アプローチではない楽なコースを案内したつもりでした。・・・・が・・・


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どーやら、地図上の林道では、なかったようで・・・かなりの苦戦を強いてしまいました。
霧も深いので途中で引き返しては、余計に危険とまるで間違っていなかったかのごとく
私も上へと進みました。


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そして、やっと尾根伝いの山道へ出ました・・・
こんなはずじゃなかった・・・もっと早く、廃村に到着するはずでした・・・
ニコニコ団、申し訳ない!!!


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山の頂上とは逆の方向で進みました。


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やっと、やっとのことで訪れた廃村は、濃霧に包まれながら神秘的な雰囲気を
醸し出していました。


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さっそく周辺を探索しました。が・・・・
ハケが、ありません・・・普通は、ここらへんにあるはず・・・・
それでも、少々捨てられているあたりを見て回りました。

でも結局、ほとんどボーズに終わりました・・・

そして、戻りがこれまたとんでもない大変な事態となりました。
最初の登り口付近にHBCカーを置いて来たので、帰りは通常の登り口へ
降りたため、HBCカーまでの車道のヘアピンカーブの坂道を何度も何度も
登ることにこれまたなってしまい・・・
いやー本当にニコニコ団すんまそん・・・


そして、これでは終われぬHBC、次の廃村へも向かいました!
こちらもそれなりにキツかった・・・
そして、結局、成果なし・・・・おーノーです・・・・

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2つとも、もともと規模は小さい村ではありましたが、明治期からの集落だったのですが
まったくダメダメでしたねぇ・・・
私の地図照合からの苦労は、まったく浮かばれませんでした。
こーゆーこともあります・・・

隊長曰く

 「もう廃村には行きませんから!  あーいつものフィールドへ行けばよかった!」


もーしわけ、あーりませんでしたー。
でも次回は、持ち帰った1〜2点のびんを紹介しますです。
by hbc_nkzk2 | 2010-06-04 18:54 | ボトルディギング