関東最後の廃村、丹沢の「地蔵平」を狙う!
2008年 12月 11日
今日は、強いリベンジ精神にのっとり、神奈川県は丹沢の廃村狙いです!
もう我々HBCが現在確認できる関東の廃村は、ココが最後ではないでしょうか。
場所は丹沢湖の北の山奥。山北町地蔵平(別名 大又,標高580m)と云います。
廃村マニアやハイキングマニアの方のWebサイトを十分に研究して、
今日に挑みました!
この地蔵平は、明治30年代に山仕事の方が入植し,学校(大又沢分校)も
あったそうで、学校の創設は大正12年。分校には「最も多い時で40名の児童が在籍
していた」そうです。
昭和35年の分校の閉校と同時期に,住民の方がすべて山を下りたそうです。
なかなか歴史があります!期待できます!
当時の家屋の所在地図も入手してます。万全です!やっぱり廃村は良いです!
回りの人目を気にせず気兼ねなく、ディギングに勤しめます!
我々は、秋深まりつつある丹沢の奥地へと東名高速を走り抜け、いざ目的地へ!
とは云っても、車で現地までは行けません。
地蔵平へ通じる林道のゲート(浅瀬ゲート)は通年閉ざされており,釣りや山登りを
趣味とする人以外は通ることもないようです。
秋深まる紅葉を目に砂利の林道をひたすら歩きます。
40分も歩いた頃、林道左手に石垣を確認。
その石垣の上の斜面がちょっとハケってます!
つかさず、私は石垣を上がり、斜面へ。すると割れた茶碗や古い機械栓の酒びんが
散乱しています。
こりゃー臭いとしばらく粘ると、割れた瑠璃色の小びんのネック部分を発見!
直方体の肩部分も残っていました。角型の神薬か!? 一同ざわめきました。
そして、結局目的地へ急ごうと云うことになり、再び歩き出しました。
「こりゃー、神薬は絶対だな! 堅いな! 120%神薬は間違いない!
などとお互いを鼓舞し合い、また砂利の林道を歩き続けました。
もう1時間程、歩いたところでダムにさしかかり、もう目的地は近いか!と
思っているとライトバンに乗った2名の男性に出会いました。初老と若手の2人組。
沢用のシューズを履いているので声をかけたところ、イワナの稚魚を放流していて、
その成長具合を調査に来たとのこと。漁業組合の要請でやっているそうです。
ところで地蔵平まで、あとどのくらいかかるものか、聞いてみました。
「ここまで、どのくらいで来ました?えっ1時間!
それじゃーあと1時間ちょっとかなー」
えええええっーーーーーーーーーーーー!
そそそんなーーーーーーー! まだ、そそそんなにーーーーーー!
そして、彼らは、ライトバンで去って行きました。
その時の部長の一言が忘れられません・・・
「あ〜ぁ、行っちゃった・・・乗せてってくれればいいのに・・・」
すっかり気落ちした我々は、力を出そうとそのダム前で食事を済ませ、タダひたすら
目的地を目指しました。
やっと地名の由来でもあるお地蔵さんを見つけ,地蔵平への到着を確信したのは
13時半を回っていました。
そして、小雨がぱらつき始めました。
合掌して先へ進むとお地蔵さんより少し下手のスギ林を入って「大震災殉難者精霊碑」は大正12年の関東大震災,「遭難者精魂碑」は大正9年の水害に係わる碑を発見。
この回りには、分校や営林署の施設(治山事務所,休泊所,人夫長屋)があったと云う地図を入手していました。が、あまりその名残は確認できません。
民家の集落は、もう少し先です。もう行くしかありません。
しかし、到着した目的地は広い、ただだだっ広い広場になっていました。
家屋の基礎も何も残っていません。
途中、ブルトーザーのキャタピラ跡を何度も目にしており、少々不安でしたが、やはりいったい何をしようとしているのかブルドーザーによって明らかにそこは、地蔵平は
広場と化し、樹木もなぎ倒されて平地になっていました。
何もありません・・・
川沿いの石垣を探ったり、四方を3人で手分けして調査しましたが、住居の痕跡も
見つけることができませんでした。
雨は、すっかり本降りです。
ここまで道程を2時間半かかっています。ゆっくりしている時間はありません。
一番の集落跡が不明だったため、戻って元分校や営林署の施設あがあったとされる
林の中を探索しました。
ここは、酒瓶やビール瓶は確認できましたが、めぼしいモノは、
何もありませんでした。
「ボーーーーーーーズです。またまたまたボーズ」
しかし、もう時間切れです。引き返すしかありません。
16時を過ぎると真っ暗になってしまいます。
ニコニコ団は、ランプの装備はしていません。
行きには気がつきませんでしたが、林道の土手下小高い塚があり山の神の祠を
確認しました。
山の神と林道の間には道があり,林道から見直すと行きでは気付かなかった
山の神をはっきり見ることができました。
最後に力を振り絞って私が、祠回りを探りましたが、何も発見できませんでした。
今回は、秋の紅葉狩り、ずいぶん久々に歩きました。
行きで2時間半、帰りは車止めゲートまでほぼ2時間でした。
ニコニコ団はよく頑張りました!
と、かくゆう私も久々のウォーキング・・・足腰の衰えを肌身で感じました。
しかし、ここは温泉のある場所!
帰り際に温泉(ちょっと混み合っていたけど)に入れたので生き返りました!
あ〜〜〜あ、やっちゃった・・・ボーーズボーズ・・・
いったいいつまで続くのか・・・