「シェル・エンボス」
2011年 07月 23日

もう皆さんよくご存知、シェルマークのライジングサン石油株式会社ボトル。
全長約165mm。
1833年:先代マ-カス・サミュエルがロンドンに東洋の貝殻を扱う店舗を開店。
これがシェルのトレ-ドマ-クの起源。
1876年:ライジングサンの前身サミュエル商会、横浜で貿易業開始。
1929年にライジングサン石油横浜本社として建てられたビルの外観は、
建築意匠上モダニズムと古典主義、アール・デコが精妙にとけあった特徴
あるもので有名です。
その設計は、わが国のモダニズム建築を先導した建築家A・レーモンドと
当時日本にいたチェコの多才な建築家B・フォイエルシュタインの共同設計に
よるものです。

年表の資料や古い新聞広告などを見ているとシェルマークの起源は、分かる
のですが当初からシェルマークを会社のシンボルとしては使用していません。
当初のマークは、タンクオイル缶の中にrising sun(朝日)が描かれています。
これは、社名ともリンクしており納得です。
私は、初めてこのシェル・エンボスマークを見た時は、シェルではなく朝日を
表現したものかと思いました。

どうやら、合併を繰り返し資本金も大きくなっていった大正頃に製品の
商標、ブランドとしてシェルマークが使われるようになったと思われます。
このボトルは、揮発油だと思われます。おそらくエンボスのない面に
「揮発油」などの商品名が入った紙ラベルが貼られていたのでしょう。
さて、昭和13年の東京朝日新聞の広告に下図の殺虫液「シェルトックス」
なる商品広告を見つけました。
もしかすると、このボトルに「シェルトックス」のラベルが貼られていた
可能性も否定できません。
または、「シェルトックス」のエンボス入りボトルがあったのかも!?

東京大学総合研究博物館画像アーカイヴス
日本の新聞広告3000(明治24年-昭和20年)

いずれにしてもこのシェルマークは、朝日の放光とも相まって魅力的な
たたずまい、景色となっています。
素敵!
しかし、このボトル・・・
横浜に本社があったと云うのに関東圏で見た事がありません・・・
by hbc_nkzk2
| 2011-07-23 11:55
| エンボス

