N氏所蔵の謎の「味の素 容器」
2015年 08月 23日
ようかんさんからご質問があり、怪物に問い合わせたところ返事が
来ましたのでここでご紹介します。味の素
今回、送られて来た画質があまりよくないのですが、ご容赦ください。
ようかんさんからは、
一番左のガラス容器の本体のみを海辺で拾ったが、何なのかか全然見当が付かず、ランプの底?ドアノブ?とかずっと思っていたのが、HBCのこの記事を見つけて、思わず「これだっ!」となった。そこで少し調べてみたが、こちらの他に同じびんの記事や画像を見つけることが出来ず、すぐ手詰まりとなってしまった。味の素のWebページも他の三つの容器は年代まで載っているのに、この容器のことについては何も載っていない。他の三つの容器には必ず「味の素」と判るように文字が入っているが、私の拾ったものはどこにも文字がない。そこで、この左端の容器には「味の素」の文字は入っているのか?もしかしたら蓋に文字が入っているのか?!N様という方のコレクションということなので詳細は難しいかもしれませんが・・・
つーことで、「怪物・妖怪、N氏」に直接尋ねました。
以下、ご本人からのコメント。
食卓容器入り味の素は、私の記憶では50年くらい前に親戚の家で食卓の中央に
ありました。その頃すでにふりかけ式容器はありました。
確か昭和26年に発売していると思います。
ご質問のこの容器は、ガラスの蓋の裏側にエンボスで味の素と縦に書いてあり
ます。資料がどこかに紛れ込んでみつかりませんが、たしか大正15年に実用
新案申請し、昭和元年か2年に登録されていたと思います。
間違っているかもしれません。
製品の蓋は、かぶせ式ですが確か図はネジ式でした。
資料が見つかったらご連絡いたします。
写真添付します。
アルミのスプーンも付いていました。
今度お会いしたいですね~。
やはり資料は見つかりませんでしたが、実用新案登録で大正14、5年出願は
間違いないと思います。
登録は、昭和元年が数日しか無かった為2年かも知れません。
結論は、昭和初期のモノと思われます。
デジタルデータはハードディスクが一台壊れて古い資料が見れない状況です。
残念・・・
以上が、妖怪からの返答でした。
ようかんさん、これで納得頂けましたか?
いやーしかし、こんな味の素のHPにも載ってない品物、いらねーーー(笑)
《追記》
とか云ってたら、早速N氏から機関銃のように下記の連絡が来てました〜
実用新案資料のデジタルコピーが見つかりました。
記憶はほぼ合っていました。
実用新案出願広告第5060号
考案者:鈴木淳一
出願人:株式会社鈴木商店
出願:大正15年10月2日
広告:昭和2年6月2日
名称:硝子びん(旧漢字のびん)
内容は卓上用調味料入れ。
硝子容器で側面に凹凸を設けている。
口にはコルク栓と螺旋ネジの硝子蓋を設け密閉構造。
製品は先日の写真の通りかぶせ式のガラス蓋。
後の商品はスプーンを入れたまま蓋が出来る形状に変更。