信州の廃村探訪
2012年 04月 22日
先週は、以前から計画しつつも行けてなかった信州の廃村へ行って来ました!
しかし天気は雨、と云うより大雨・・・でも、もう強行突破です(笑)
案の定、途中、崖崩れあり、ぬかるみのスリップあり、道路わきは崖で
河川です。
そんなダートなコースをHBCカーは突き進みました。
本当に集落はあるのか?不安がつのり始めた頃、いたるところに白い花
ボタンをつけた不思議な植物が目につくようになり始めました。
枯れ葉が積もって、雨で濡れた坂道をスリップしながら煙をたてて
登りきった頃、やっと集落跡らしきエリアを発見しました。
でもそこは、辺り一面、葉の無い白い花だけをつけた植物の楽園でした・・・
花からは、ほんのりと甘い香りがします・・・
雨の中、あたりは湿って黒々とした背景に浮き立つように白い花は輝いて
いました。
このエリアには、家屋は存在しません。
石垣や建物の痕跡を頼りにハケを探しましたが、残念ながら明確なハケを
発見することはできませんでした。
この白い花をかき分け、歩き回っていると不思議な感覚に落ち入りました。
何か、この世とも思えない異次元の空間に迷い込んだような、自分は
いったいここで何をしているのか・・・?
でも、やさしい甘い芳香で不思議に不安な気持ちにはなりません。
反対になぜかホッとするような、安堵感と多幸感が訪れ、ここにちょと
留まり、立ち去りたくないと云うような・・・
崖っぷちにポロポロと落ちていたお宝を数個だけ拾い上げて撤収です。
花の芳香に酔いしれている場合ではありません。長居は禁物です。
帰りにHBCカーの前を横切り反対の土手に駆け上がって、お尻を向けたまま
ポーズを決めた子鹿ちゃん。
もう少し走ると今度は、カモシカ君です。
我々を一瞥し、ゆっくりと急斜面を登って行きました。
なんだかんだ云って、山奥の高地に来ていました。
今回、数少ないゲット品の一つ。
「あんまの代用 エタミチル」のエンボス。全長70mm。
両サイドには、それぞれ「TOYAMA」「KANAOKA」の文字。
久々にキンカンのオールドを手にしました。
新しいビンは、星の数ほど出て来ますが、この茶びんながら「金冠堂」の
エンボスが入ってるタイプは、なかなかお目にかかれません。
私もなんやかんや10年ディギングをしてますが、これでやっと2本目です。
正面には、金冠マークとキンカンのエンボス。全長96mm。
これは、アルミキャップの茶びん。全長80mm。
「ECLES」のエンボス。
「ECLES」ってなんだ? と、ちょいとまずネット検索。
そしたらこの「平成ボトル倶楽部日記」が出て来ちゃいました!(笑)
そーでしたー「ばあちゃんのハケ」で部長が出した大正製薬の
洋物のような薬びんにもドでかく「ECLES」のエンボスがありました!
平成ボトル倶楽部日記
その他、ちょろちょろ・・・
下の瑠璃色の破片、胴部は隊長が拾いました。
お判りでしょうか? 神薬の大ビンです! 所蔵品:全長105mm。
同じ崖っぷちで、私がびん口を見つけました。
同一ビンの破片だろうと家で検証しましたが、右側面にしかないメモリの
エンボスから、どうやらこの2つの破片は別物です。
つまり複数個、投棄されていたと云うことです。
あるんですね〜。あるところには・・・
と云うことで、片道200kmもかけて行ったわりには、あまり成果が
ありませんでした〜。 残念です〜。
その後、この神秘的な花について調べた結果。
この花は、ミツマタ(三叉、三枝、三又)と云う和紙の原料になる植物でした。
現在の日本の紙幣の原料になってるとか!!!
春の訪れをいち早く知らせるように咲く花の一つがミツマタなんだそうです!
さらにYotazoさんが調べてくれた情報によると、この部落の隣村では伝統的に
和紙を製造しているそーです!
つまり、この村でも現金収入のために栽培した可能性があるのでは・・・
今はもう、だれも帰らない住人を待ち詫びたように、ミツマタは静かに
ひっそりと、でも一斉に開花させたのです・・・
来週末から、いよいよゴールデンウィークに突入です。
以前、ちょっと予告したように「平成ボトル倶楽部10周年記念行事」として
遠征します!
飛行機使います!
・・・・どうなることやら、乞うご期待!